利かし
相手の応手を促し、大きな構想へ移る前に交換や主導権を得る着手。
利かしとは、無視すると直ちに戦術的または形勢上の損失を招くため、相手に特定の応手を強く促したり、実質的に強制したりする着手です。脅威を作る、あるいは局所での対応を要求し、相手が応じた後はその周辺を続けても、別の場所へ先手で回ってもかまいません。役立つ交換を先に済ませてから本来の局面へ戻れる点に価値があります。
利かしは、得な交換、形勢の改善、相手の譲歩、または大きな構想を準備しながら主導権を保つことを目的とします。利かしは着手や戦術の種類であり、先手は次に意味のある着手をする権利や主導権を指します。利かしが先手を得ることは多くても、両者は同じ意味ではありません。
応手を得た着手がすべて有効とは限りません。相手に大きな利益を与えたり、自分の味を悪くしたり、局面を不必要に決めてしまう利かしは、悪手になり得ます。